自社の株を従業員が購入・保有できる制度が、従業員持株制度です。
従業員の給与・賞与から一定額を天引きし、これを集めた資金で自社株を購入します。従業員は拠出額に応じて配当金を得られる仕組みになっています。
会社に従業員持株制度があっても、加入するかどうかは従業員が決められます。
特に新入社員は入るかどうか悩みますよね? 私は悩みました。
その際、以下のようなことを調べて決めたので、参考になればと思います。
(ちなみに私は入っていません)
持株制度メリット
多くの会社が従業員持株制度を導入している理由には、どのようなことが挙げられるのでしょうか。
福利厚生の一環
企業にとっては安定株主を獲得しつつ、福利厚生の一環として機能させていくことができるメリットがあります。
株式購入に際しては補助などが付く場合があり、一般の株主に比べて有利に購入できます。
従業員のモチベーションアップ
業績が向上して自社株の配当が上がれば、株主である従業員に還元されます。
そのため、仕事に対するモチベーションにつながることが期待できますが、実際はあまり効果がなさそうな・・・。
配当金・キャピタルゲインを得られる
会社で出た利益の一部を株主に還元するのが配当金です。配当金は「一株あたりいくら」という形で還元されるので、株式数を多く持っているほどリターンが大きくなります。また、購入時の価格に対して株価が上昇すればその差額が収益となります。
非上場企業が上場すれば、株価は大きく跳ね上がるので大金を手に入れることも出来ます。
少額から株式を買える
通常は単元株(100株単位)で購入しなければなりませんが、持株会であれば金額指定で購入できます。
まとまったお金を必要としないので、積立には向いています。
持株制度デメリット
良いことばかりでなく、持株制度にもデメリットはあります。
会社への依存度が高くなる
会社の業績が落ちた場合、株価も下落する可能性が高くなるため、保有資産が目減りすることがあります。
業績悪化により給与や賞与が下がる可能性も出てきます。
給与と株価は連動する可能性が高く、会社と運命を共にすることになります。
結論
貴方の務める企業が非上場で、かつ上場を目指しているならば従業員持株制度で株式を購入するのは良いと思います。むしろ購入してください。
逆に既に上場していれば、購入はオススメできません。
貴方の給料と株価が連動するので、給料が下がれば株価も下がりダブルパンチを食らってしまいます。
これはリスク分散の観点から危険です。
自論ですが、銘柄は自分で選んで購入したほうが後悔もないし、リテラシーも上がると思います。