毎月給料から差し引かれる所得税、高いと思いませんか?
我々サラリーマンの所得税は『累進課税』と言って「所得」に応じて税率が決まります。
所得が多いほど税率も上がり、最大で45%もかかってきます。
これを見て、「金持ちは半分も持っていかれるのか大変だな」と思った貴方?
全然違いますよ。今回は所得税のお話です。
年末調整で還付されて喜んでる場合じゃない!!
所得税の勘違い
前述の45%ですが、所得全体にかかるわけではありません。
例えば、5000万円の所得があった場合、4,000万円超の999万円に45%の税金がかかり、1801~4000万円に40%と段階的にかかります。
半分も持っていかれる訳ではないです。
これはよく勘違いしがちなので、覚えておきましょう。
お金持ちほど税率が低い
ここで本題です。
1億円を超えるようなお金持ち(億万長者)は、この累進課税で莫大な税金を収めているのでしょうか?
少し古いデータですが、国税庁にわかりやすい資料があるので御覧ください。
どうでしょう?
1億円を境に税率が下がっているのがわかると思います。
なぜこのような現象がおきるのでしょう?
課税は平等ではない
1億円以上の所得がある人は、我々サラリーマンと違い、事業主の割合が多です。
所得を給与ではなく、配当、債券・預金の利子など「分離課税」となっているため最大15%の税率となる為です。
(平成25年までは10%だった為、更に税率が低かった)
もちろん1億以上でなくとも分離課税には出来ます。1億以上に事業主の割合が多いため顕著に現れているだけです。
ちなみに、サラリーマンの給与は分離課税には出来ません。
情弱は搾取される
このブログでは何度も言っていますが、情報を得ようとしない(勉強しない)人は搾取されます。
回収するのは信用ある(?)政府ですから、知らない人から取り立てるのは簡単です。
サラリーマンは分離課税には出来ませんが、副業などの事業所得と合算して税率を下げることは出来ます。
こういったことはマスコミは報道しないので、自分から情報を取りに行かないと得られません。
搾取されないためにも勉強をしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。