最近、外出も出来ずストレスが溜まるばかりのゆうきです。
世間では、巣篭もり中に投資が流行り出したようで、インデックスファンドが売れに売れているようです。
初心者はインデックスファンドから投資を始める方が多いと思いますが、今回はインデックスファンドの雄であるVOOとVYMについて語りたいと思います。
この2つのETFは、よくどちらを購入すべきか議論になる所ですが、私なりの考えを述べさせていただきます。
購入の際のご参考になれば幸いです。
初心者に媚て、読者に取り込む狙いだね?
ちっ違うよ!!
VOOとは
VOOがベンチマークにしているS&P500は、日経平均(知らない人は居ませんよね?)の米国版で、米国を代表する500社(大型株)によって構成されるインデックス指数です。
経費率は0.03%と極めて低く、ファンド純資産総額が2001から運用されているVTIよりも後発組であるにも関わらず多いのが特徴です。
バフェットが妻への遺言で「遺産の90%はVOOを買いなさい」と指示したことからも有名になりました。
保有上位10銘柄とセクター別の構成比率も見てみましょう
VOOは大型銘柄に投資していること、アップルやマイクロソフトなどの情報技術分野の企業が最も多くなっています。
アメリカ企業は、このS&P500に組み込まれることを「誉れ」としていることからも、偉大さがわかりますね。
VYMとは
VYMは米国の大型株の中から予想配当利回りが市場平均を上回る約400銘柄を対象にしています。
経費率はやや高めです。高配当というだけあって配当利回りは3~4%と高いです。
保有上位10銘柄とセクター別の構成比率も見てみましょう
高配当株を選んできていることもあり、金融や消費財、ヘルスケアなどの企業が多いです。
安定して配当を出している企業が名を連ねています。
以前の記事で紹介した連続増配50年超えのジョンソン&ジョンソンやP&Gも組み込まれています。
どちらがいいのか?
実際のリターンは?
VOOの配当利回りは2.0%弱、VYMの配当利回りは3.0%前後で推移しています。
VYMは高配当を組み入れたETFですので、配当利回りでは常に1.0%〜1.5%程度VOOよりも高い水準です。
VYMも配当金を再投資し続けることでVOOに近いリターンをあげられることがわかります。
それでも、35%程度VOOのほうがトータルリターンで上回ります。これらは税金を考慮していない状態での計算なので、実際はもっと差がつくでしょう。
また楽天証券・マネックス・SBI証券では、VOO購入時の手数料がかからないメリットがあります。
VYMは対象外なので、ここでも差がつきますね。
年代によって「良い」の定義が変わる
これまでの解説ではVOOの方が良いように映っていたと思います。
しかしVOOで大きなリターンを得るには、何十年という歳月が必要です。
例えば定年後にETFを購入する場合、30年後に3倍になるとしても意味はありませんよね?
90歳で大金を得たとしても、もう使う元気はないでしょう。
お金とは必要なタイミングで手元になければ意味がありません。
若い人の30年後と、年配者の30年後では全然意味が違います。
色々な意見があるとは思いますが、
私の感覚では40歳以降はVYM、40歳未満はVOOと考えています。
最後に
VYMは3ヶ月毎に配当が手に入るので、ちょっとした年金感覚になります。
しかし、タコ足配当ではないとは言え、少しづつ原資を削っていることには変わりありません。
今回は触れていませんが、外国株には二重の課税が加わるため、長期で見るとVOOの優位性が更に増します。
投資期間とリターンをしっかりと見極めて、どちらにするか(あるいは別の投資先にするか)を見極める必要があります。