突然ですが、皆さん宝くじは買っていますか?
普段買わない人でも、年末ジャンボだけは買う人は居るんじゃないでしょうか。
会社の同僚は毎年100枚ほど購入していますが、未だ当たったという話を聞きません。
大昔は「富くじ」と言われ庶民に夢を与えていました。
現代も変わらず「夢」を与え続けています。
今年は「バレンタインジャンボ」が誕生し、益々勢力を伸ばしています。
しかしこの宝くじ、ギャンブルだと理解して買っていますか?
今回は、なぜ宝くじがギャンブルなのか、その理由を見ていきましょう。
ギャンブルの還元率
まずは還元率を見ていきましょう。投資した金額に対して、どの程度戻ってくるかです。(個人にではなく全体にです)
カジノ 95%
パチンコ 80%
競馬 75%
競輪 75%
競艇 75%
宝くじ 45%
まずは、これを見てどう思われたでしょうか?
いわゆる「ギャンブル」と言われるものは75%以上の還元率です。
悪どい(失礼)と思われていたカジノやパチンコですら80%以上も戻してもらえます。
一方で宝くじはどうでしょう?
買った時点で55%が引き抜かれ、関係者に配られます。
残った45%を購入者が奪い合うのです。
当選確率は
まずは還元率を知ってもらいましたが、これを見ても多くの人が「当たれば一攫千金でしょ?」と思うかもしれません。
それでは、当選確率を見てみましょう。
カジノ 48%
パチンコ 33%
競馬(単勝) 17%
競輪(ワイド) 8%
競艇(副賞) 33%
宝くじ(1等) 0.00001%
※1回(枚)毎の確率
さて、これを見て宝くじの見方は変わりませんか?
パチンコはお店の裁量で変わってきそうなのですが、およそ33%と言われています。
そして競馬や競艇に比べて、宝くじの確率が飛び抜けていますね。
この数値を見て「当たりそうだ」と思う人は居るんでしょうか?
依存性はどうか
ギャンブルが危険視されるのは、還元率や当選選率だけではなく、依存性があるからと言われています。のめり込んでしまうと際限なくお金を投入してしまうからです。
ギャンブルは馬や人間などが順位を競い、そこにドラマが生まれやすいため、熱狂的なファンが出てきます。しかし宝くじは所詮紙切れ、そんなことは起こりません。
果たしてそうでしょうか?
ギャンブル依存症のレポート(横浜国立大学)
横浜国立大学のレポートによると、「宝くじはギャンブルとして認識しないまま参加しているケースが多いが、依存性は他のギャンブルと変わらない」とあります。
要するに宝くじだけ特別ではないということです。
当選確率はギャンブルの中で最低であり、依存性も同じだけあります。
くじは必ず当たる人が居ますが、それを理由(言い訳)に買い続けることは論理的な行動とは言えません。
このブログでは常に言っていることですが、金持ちに成るために近道や裏技などありません。長期投資・分散投資あるのみです。
宝くじを買うとこ自体を否定はしませんが、『ギャンブルかつ関係者にお金配りをしている』ことは理解した上で買うべきです。