今回は相続について、私の経験を話します。
私は相続で苦労した経験がりますので、ある程度高齢の方や高齢の親を持つ方への注意喚起です。
相続の経緯(私の場合)
私の母は、私が20代の頃に亡くなっています。
その頃は父が存命であったため、相続などは父に任せっきりでした。
貯金などは全て父が相続しており、私にはほぼ無縁に思える状態でした。
そして時は過ぎ、父が64歳になったとき、突然父は職場で倒れました。
私が35歳のときです。
父の会社の方から連絡をいただき、慌てて病院に駆けつけました。
そして医者から余命幾ばくもない事を告げられたのです。
頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けました。
そこから1ヶ月ほど病院に付き添いました。
そして父は亡くなりました。わずか1ヶ月、しかも病院での介護付きでしたが、私は疲労困憊でした。
親の介護を何年も続けられる人を尊敬します。
そして、なんとか葬式を終えた私を待っていたのは、相続という辛い現実でした。
相続に備えよう
私の経験から言えることは、相続は事前対策さえしていれば、それほど苦労はないということです。
もちろん、相続人で取り分を揉めるなどがあればこの限りではありません。
少なくとも、亡くなる側からは相続人の苦労を無くすことはできると思います。
相続するのは大きく分けると以下の2種類になります。
・貯金(有価証券含む)
・不動産
それぞれについて、対策を話します。
貯金
給与口座や家賃払など、それぞれの理由で口座を分ける場合があると思います。
しかし、多くても3行くらいにするべきです。
相続の際には、各銀行に書類を提出する必要があります。銀行は平日しか営業していません。銀行数が多いほど、時間を取られます。
私の父は10行に預けており、まる2日かけて手続きをしました。会社を2日休んだわけです。
更に父は地方で仕事をしていたので、地方銀行にも預けており、旅費もかかりました。
高齢の方はマル優時代に300万円毎に銀行を分散していたので要注意です!
今すぐまとめる様にしましょう。
不動産
銀行は手続きをすれば済みますが、一番厄介なのが不動産です。
多くの人は実家を引き継ぐことになるかと思います。
既に別の都市に定着している場合は、実家は重荷になるでしょう。
売れる土地であれば良いですが、地方(田舎)であれば売却も難しく、固定資産税が永続的にかかる事態になりかねません。
私の場合は、先祖代々の土地があり超田舎であったため売却に苦労しました。
できるだけ存命中に土地の処分方法は考えておくべきです。
リバースモーゲージなど、対策はあります。
なにはともあれ
両親が存命であれば、まずは話し合うべきです。
「死んだ後の話はしにくい」などと躊躇していても、最終的に苦労するのは貴方です。
また高齢者であれば、積極的に相続人と話し合ってください。
終活という言葉があるように、人生の終わりに向けて身を清めておく必要がありますよ。
大切な相続人に苦労はさせたくないですよね?