世相を斬る
ニュース記事に対して、我々の生活と投資に視点を置いて意見する
シリーズ 『世相を斬る』。
今回の取り上げる記事は
新年あけまして、おめでとうございます。
新年1回目としては、ふさわしくないかもしれませんが、世相を斬っていきたいと思います
現在、欧米や中国では自動車のEV化が進められています。
日本でもカーボンニュートラル(?)とか言い出して、2030年には電動化する流れです。
しかし、日本を代表するメーカーであるトヨタ自動車の社長が『EV化』に警鐘を鳴らしました。
国産メーカーはなぜか『電動車』という言葉を使い、EVとは言わない。
ハイブリッドはモーターを使っているので『電動車』という理屈らしい。
またハイブリッドを推奨する理由としては、EVに必要な電力を確保するには、電力ピーク時の発電を現状より10~15%増強する必要があるという。
その能力増は原子力発電だと10基、火力発電だと20基程度に相当するらしい。
世界は正論では納得しない
豊田社長の意見は至極まっとうだが、残念ながら対応を間違えている。
欧州や中国がEV化を勧めているのは、環境問題からではない。
自動車産業をリードして儲けたいだけなのです。
現状ではガソリン車やハイブリッドで日本メーカーに太刀打ちするのは難しい。
頼みの綱だったクリーンディーゼルもワーゲンがやらかしたせいで頓挫してしまった。
そこで、EVを持ち出すことで、ゲームを変えたがっている。
(コネクタの規格すら日本に合わせる気はありません)
環境問題は建前でしかなく、そんな相手に正論で向かっていくのは筋違いというもの。
空気を読める日本人が、なぜわからないのだろう?
EVシフトは止められない
国産メーカーが何を言おうと、欧州や中国ではEVは既定路線です。
現状、問題なのはバッテリーだけなので、そこが解決すれば、一気にEVは普及するでしょう。
インフラ(充電ステーション)も国を上げて増設しています。
(水素ステーションすらできない日本とは大違い)
ガソリン車は電力供給ができない山岳部など、一部地域になると思われます。
さっさとEVを開発しろ
最後はこれにつきますが、国産メーカーは一刻も早くEV開発を本格的に始めることです。
日本一国で世界のEV化は止められません。
ゲームチェンジしたした後も覇権を握るにはこれしかない。
正しい者が勝つのはTVや映画の中だけです。
投資でもそうですが、世界の流れを見極めて、現実的な対応をするべきです。