7月に入り、梅雨にも関わらず暑い日が続いています。
私は愛知県に住んでいますが、盆地なので湿気が多く暑さが不快です。
早々にエアコンの除湿にご活躍してもらっています。
熱帯夜はもう嫌じゃー!
さて本題ですが、最近はやりの「ロボアドバイザー」、みなさん利用されてますでしょうか?
ウェルスナビ(wealthnavi)や THEO(テオ)が評判が良いようです。
不労所得としての期待が高いようですが、私は利用しておりません。
その理由を説明していきます。
予め言っておきますと、ロボアドバイザーが役に立たないとは思っておりません。
目的によっては合う場合もあると思います。
ロボアドバイザーの仕組み
ロボアドバイザー(AI投資)は、AI(人工知能)を利用して資産運用のアドバイスを行うサービスで、投資する種類や銘柄選定など「アドバイスを行なうサービス」から「実際の投資運用まで行なうサービス」があります。
ここでは、実際の投資運用まで行なうサービスを想定します。
従来の資産運用は、投資のプロ(ファンドマネージャーなど)が取引を行っていましたが、技術の発展とともにAIが自動で最適な投資運用を行なうサービスとして誕生し、従来の資産運用と比較して、煩雑な手続きや運用をAIが自動で行ってくれるのが特徴です。
またリスクを個人の要望に応じて設定することができ、極端な運用結果にならないようにしています。
ロボアドバイザーは利用者として下記のような人を想定しています。
・資産運用を始めたいけど、よくわからない
・仕事が忙しく、資産運用に割く時間がない
・安定的に資産形成したい
投資の初心者や、これから始めようという方には魅力的なサービスでしょう
アクティブファンドと同じ運用
リスクは調整できるものの、買い/売りをAIに任せる仕様です。
これはアクティブファンド(投資信託)と何が違うのでしょうか?
もし、投資のプロより稼げるのであれば、アクティブファンドは全てAIに置き換わっているはずです。
ウェルスナビのHPでは、シミュレーションで「リーマンショックやITバブルでも利益を確保できた」としておりますが、後から検証する分にはいくらでもチューニングできるので証明にはなりません。
自分の資産を預けるには不確かな部分が多すぎます。
また「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」という研究結果も出ています。
手数料が高い
ロボアドバイザーは各社が出していますが、平均して1%の手数料をとっています。
WealthNavi (ウェルスナビ) |
THEO (テオ) |
楽ラップ |
1% | 1% | 0.99% |
現在、投資信託の手数料は下がり続ける傾向にあり、1%は安い部類ではありません。
毎年1%元金を減らしながら運用すれば、長期的には大きなマイナスです。
インデックスファンドは0.1%以下の手数料がゴロゴロしているので、その差が出てしまいます。
マネーリテラシーが身につかない
なぜ儲かったのか、なぜ損をしたのかがわからないまま、資産運用を続けることになります。
これでは、何もしなくても貯金を増やせた「高度成長期」と同じく思考停止に陥ってしまいます。
常に時代は変化しているので、思考を止めてしまうとロボアドバイザーが通用しなくなったときの代替え策がありません。
自分の資産に対する責任もあいまいです。
最後に
ロボアドバイザーを完全否定するわけではありませんが、私のように不労所得を目指す者には不要と考えます。
特に複利で重要な「手数料」の高さが問題で1%は高すぎます。
勉強しながら自分で運用すればリテラシーも身につき、詐欺投資にも遭わずに済みます。