世相を斬る
ニュース記事に対して、我々の生活と投資に視点を置いて意見する
シリーズ 『世相を斬る』(初回)。
今回の取り上げる記事は
ネット界隈では、かなり炎上しているので、すでにご存知の方も多いかと思います。
簡単にまとめると
①40代以上の社員230名を早期退職させる
②電通が11月に設立する新会社と業務委託契約を結ぶ
③業務委託契約は10年
それぞれ見ていきましょう。
①40代以上の社員230名を早期退職させる
個人事業主にする大義名分は「他社での仕事を通じて得られたアイデアなどを新規事業の創出に生かしてもらう」となっている。
それならば、40代以降に限定するのはおかしい。新入社員でも他社での経験が生きるのではないか?
そもそも早期退職させる理由にはなっていまい。社員のままで他社の仕事をさせれば良いだけ。
数万人いる電通社員の内、230人を減らしても経費削減にはならない。
どう考えても、不要な社員を切り捨てる為の制度としか思えない。
②電通が11月に設立する新会社と業務委託契約を結ぶ
「兼業が可能」となっているが、個人事業主なのだから当たり前では?
また、『競合他社との業務は禁止』は筋が通らない。「個人」に対して制約を掛けられるはずがない。
電通だけに都合の良い条件になっており、個人事業主に変えた後も、今まで通り使役する気マンマンである。
③業務委託契約は10年
唯一の温情とも言える契約。
一定期間とは言え、契約が保証されているのはすごいこと。
ただし、この10年で他社との契約をもぎ取って置かなければ、食いっぱぐれは確定でしょう。
また偽装請負(電通に現場管理されながら仕事をする)など、実質的な契約不履行が懸念されますね。
所感
近年流行の早期退職(リストラ)を少し形を変えてやっただけ。
なぜ40代以降なのか?
競合他社と仕事ができないのは、電通で得たノウハウが活かせないのでは?
それでも、10年は保証されているのだから、フリーランスとしては優遇されている。
これからは、電通モデルのリストラが流行っていくでしょう。
他人事と捉えず、自分の身に起きることを考えながら対策していきましょう。