タイトルを見て違和感を覚えた方はおられませんか?
人生には早死と長生きのリスクがあります。
「早死は分かるけど、長生きっていいことでは?」と思う方も多いでしょう。
しかし、長生きにもリスクはあるんです。
今日は長生きのリスクについてです。
早死のリスク
まずは、早死のリスクについてです。
これは誰もが想像できるでしょうが、残された家族の生活です。
稼ぎ頭が亡くなった場合に、残された家族が生活に困るリスクですね。
これは古くから考えられていて、対策として一般的なのは「生命保険」です。
被保険者が亡くなれば、一定の金額が支払われるものです。
たぶん。知らない人はいないでしょう。
長生きのリスク
一方で、長生きした場合のリスクは
・貯金が底をつく
・病気で高額医療費
・老人ホームの費用
などが考えられます。
公的年金では、月6万円程度なので、貯金の切り崩しは避けられず、長生きすると、やがて底をつきます。
また、病気などで高額の医療費がかかったり、老人ホームに長期滞在すれば、費用が嵩んで行きます。
病気になったら働けませんから、貯蓄を切り崩すことになる訳で、やがて貯蓄は底をつきます。
私は、投資でこれらを回避するつもりですが、全ての方に適用できる話ではありません。
長寿年金というシステム
皆さんは『長寿年金』という言葉を聞いたことがありますか?
これは、はじめに一定の金額を保険会社に納めることで、永続的に年金をもらうシステムです。
払う金額は決まっているので、長生きすれば得をするシステムです。
逆に早死すれば、損をします。
仕組みはこうです。
①保険契約者から一定額お金を集める(加入できるのは55歳位まで)
②60歳になったら、年金支給開始
③死ぬまで年金を受け取れる
60歳までに亡くなってもお金は返って来ません。(例外あり)
年金受取額が、払った金額以下で亡くなってもお金は返って来ません。
つまり、長生きすれば得をしますが、早死すれば損をするシステムです。
年金に似ていますが、年金よりも高額なのと早死した人の保険金が長生きした人に回されるのが特徴です。
ある種、残酷なシステムですが、長生きリスクを想定すると理にかなっています。
公的年金はあてにならない
すでにわかっていることですが、公的年金は年々下がる傾向で、支給年齢も後ろ倒しにする必要があります。少子化の世界では、避けられないのが現状です。
長寿年金は、支払った人しか受け取れないので、第3号被保険者のようなタダ乗りはできません。
そういう意味では公平なシステムです。
自分がいつ死ぬかは誰にも分かりません。
長生きはしたいですが、お金の無い老後は悲惨です。
投資で十分なお金を得られないのであれば、長寿年金を検討してみてはどうでしょう?