株式投資でアーリーリタイア

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金融リテラシーについて真面目に考える

日頃、当ブログだけでなく多くの投資家が『金融リテラシー』の大切を訴えていますが、まだまだ浸透していません。


それもそのはず、日本では金融について小中学校はおろか、高校でも学ぶ機会はありません。
大学の経済学部ですら、マルクス経済学など学問については教わるものの、生活に関わる金融やお金の稼ぎ方については対象外です。


今回は日銀の金融リテラシー調査(アンケート)結果を見ながら、日本人の金融リテラシーがどの程度なのか見ていきましょう。

 

OECD内で日本は最低レベル

OECD

OECDは1960年に経済発展に尽力する組織として設立されました。
加盟国は37ヶ国です。

22位であれば、そこそこに見えます。しかし、この中にはいわゆる発展途上国も含まれており、先進国としては最低レベルです。
自国通貨や証券取引所を備えた国家としては、おそらく最下位です。


この結果に「まさかそんなはず無いだろう」と思われる方は、後の調査結果を御覧ください。

 

金融教育しないとこうなる

 

日銀のアンケート形式で問題を出し、その回答率を調査したのですが、私にとって衝撃的な結果でした。


以下、正解率が悪かった問題です。

問題


皆さんは、この問題に回答できたでしょうか?
私のブログ読者であれば、難なく回答できたと信じます。
(えっ?2%の利子なんてあり得ない?いや、そこじゃなくて)


これらの問題は基本中の基本で、勉強で言えば小学生レベルに相当します。
しかし、現実にはこれらの問題にすら回答できない訳です。

これでは資金を投資に向かわせることはできないし、詐欺にも合うでしょうね。

 

年を取らないと金融は身につかない?

 

年齢別の回答率を見ると、年齢を重ねるほどに金融リテラシーが増すようです。

年齢

普通に学問であれば、若いほうが覚えがよく応用も効く気がしますが、ここでは通じません。
理由としては、若いうちに金融を学んでいないので、社会経験を積むに連れ徐々に身につけているのでしょう。

しかし、60代で金融リテラシーを身に着けても、そこから残された時間で資産を増やしていくのは難しいでしょう。
『時既に遅し』です。

心配なのは、30代までの金融リテラシーが近年低下していることです。

これからますます投資が必要になる世代なのに、これで良いのでしょうか。

 

地域性もある

 

地域

中部地方がトップです。2番手に北陸地方が来ています。
北陸は2019年度にいきなり伸びているので、何があったんでしょうか?

意外だったのが、近畿地方。

堺商人や近江商人のイメージで、お金に関しては意識が高いと思っていましたが、そうではないようです。

 

最後に

 

人生100年時代。長い会社生活と老後が控えています。
年金や給料は当てにできず、これからは個人で稼ぐ必要があります。

自分のスキルで稼げれば良いですが、殆どの人はそんな永続的に稼げるスキルは持っていません。
”若さ”という武器がなくなった後、どうやって生きていくのか?
それは、だれも教えてくれないのです。

金融リテラシーがない人は、死ぬまで雇われ続けるしか選択肢がなくなります。
そうならないように、今得られる知識は身につけておきましょう。

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