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GPIF 19年度8兆円赤字 だから何?

今回はマネーリテラシーの話です。

先日こんな記事を見ました。

www.nikkei.com

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が8.2兆円の損失を出しました。

 

この記事を見て
「我々の年金を減らすとはけしからん!」
「年金でギャンブルするな!」
などと思う人がいたら、マネーリテラシーが不足しています。

 

どういうことか見ていきましょう

 

GPIFとは


GPIFとはGovernment Pension Investment Fundの略で、日本の年金積立金管理運用独立行政法人のことです。
預託された公的年金積立金の管理、運用を行っています。
年金保険料から集められた公的年金積立金は、厚生労働大臣の預託により、GPIFが信託銀行や投資顧問会社などの運用受託機関を通して国内外の債券市場や株式市場で運用し、運用収益とともに年金給付の原資とします。
公的年金という性質上、長期的に安全かつ効率的な観点から、国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%という基本ポートフォリオが組まれています。

運用環境改善の流れから、近年はリスク運用の比率を高める傾向にあります。

 

年金積立金とは

年金積立金

現役世代が納めた年金保険料のうち、年金の支払いなどに充てられなかったものが、将来世代のために積み立てられています。
GPIFはこの年金積立金を、国内外 の資本市場で運用して増やしています
年金積立金の運用収益や元本は概ね100年の年金の財政計画のなかで、将来世代の年金給付を補うために使われます。
年金財源全体のうち、積立金からまかなわれるのは約1割です。

 

年金積立金は減っていない

積立金は減っていない


年金積立金は、今配っている年金ではなく、将来不足した時のための資金です。
確かに2019年度は8兆円減りました。
しかし、これまでの運用で57.5兆円のプラスになっています。運用成績としてはがつくほどの優等生です。
長期的には2.58%の運用益を出しており、保守的な運用をしていると考えると、かなりの利益を出しています。

 

新聞記事について

空振り


記事の中では「赤字になるのは4年ぶり」とあります。ということは直近3年間は黒字だった訳です。
野球で言えば4打数3安打です。この成績で非難を浴びる選手がいますか?


にも関わらず、凡退に終わった一打席だけをクローズアップして、あたかも年金積立金を減らしたかのような扱いをしています。
これは悪意を持った報道と言わざるを得ません。

 

我々は、こういった誘導に惑わされることなく、正しい判断をしなければなりません。

 

最後に

今回のような記事に簡単に騙されてしまう人は、投資詐欺に遭いやすいです。

いつも言っていますが、情弱は搾取されます。
資本主義の仕組みを勉強して防衛しましょう。

 

www.blogearly-retire.com

 

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