最近思うのですが、マネリテラシーを上げるには学生のうちから。
このブログを学生さんが見ているかはわかりませんが、
学生さん向けに書いてみようと思います。
さて、先日以下のような記事をネットで見ました。
投資の勧誘、月利8%超えの高利回り。
1年間の運用で元金が2.5倍になります。
投資の神様ウォーレンバフェットでも1.2倍程度。投資の神様を凌駕するスーパーファンドです
※(著作権を踏まえ、本物の広告と少し変えてます)
上のおかしな点が、わかりますでしょうか?
すこしでも疑念があるなら、記事を読んでみてください。
今回は投資の始め方について、解説していきます。
学生向けに「投資の始め方」を説明します
①知識を学ぶ
②投資してみる
①知識を学ぶ
まずは基礎知識。
できれば小学生からやってほしいくらいです。
私はは35歳から投資を始めました。もっと早く勉強していたら、とっくにアーリーリタイアして・・(いやそれはいいか)、もっと世の中を理解できていたと思っています。
というのも、投資を始めると「経済ニュースへの関心」が高まります。ニュースで「日経平均」と聞いても、他人事じゃないですか?
でも投資を学んで株を持っていると、経済ニュースにも気を使うし、背景まで学ぼうとします。
いきなり投資を始めるのではなく、まず基礎知識として読書をしましょう。
まずは3冊。これくらいなら苦痛なくできると思います。
(おすすめ本は後で紹介します)
少なくとも、上に出てきたような詐欺にかかることはなくなります。
②投資してみる
①で基礎を学んだら、まずは少額から投資して見ましょう。
学生なら、1万円くらいは、どうでしょうか。大学生なら10万くらい出してもいいかも。
ある程度の金額を投資しないと、本気でやろうとは思いませんよね。(千円くらいだったら、なくなっても「まあいいか」となります)
ただし、短期的な上げ下げを見て一喜一憂するのではなく、半年・1年というスパンで見てください。
その際になぜ上がったのか(下がったのか)を決算発表などを見て考えるのが大事です。
少額で積立てる
ネット証券であれば、積立は月千円からでもできます。できれば1万円位はやってほしい。
毎月積み立てることで分散投資できます。詳しくは「ドルコスト平均法」で調べてください。
これは後ほど紹介する本にも記載されています。
過剰なリターンは期待しない
学生が「投資」で大きなリターンを得るのは、ほぼ不可能です。
よほど運に恵まれればわかりませんが、天文学的な確率です。
理由としては
・資金が少ない(これが大きい)
・知識が少ない
・経験が少ない
特に資金の少なさが効いてます。詐欺広告通りだとしても、1万円投資したら2万5千円にしかなりません。
元本が小さいと増えないのです。
じゃあ、なぜ小額投資を勧めるのかと言えば、机上の勉強だけでは得られない「知識」「経験」を得るためです。
小額にするのはリスクを抑えるためです。
投資は元金が大きいほうがリターンも大きくなります。
学生さんがいずれ給料をもらうようになれば、大きな投資もできます。
未経験で投資をすると、騙される危険を伴います。
時間は力になる
若い人はお金がありません。
しかし人生はまだ長い。つまり時間がいっぱいあるのです。
投資では、時間は大きな力になります。元金の少なさを補えるだけの複利効果になります。
時間は年齢と共に減っていきます(泣)。
学生さんに向けて
冒頭の投資勧誘に対する疑問はわかりましたか?
金利の不自然さもさることながら、そもそも庶民に情報は降りて来ません。
これも投資してみればわかります。
本当に儲かるなら、表に情報を出しません。仲間内で儲ければいいだけです。
赤の他人を勧誘する理由を考えれば、投資では儲からないからとわかります。
基本的にはねずみ講か手数料ビジネスでしょう。
今回の例はかなり極端ですが、こんなバレバレの投資詐欺でも引っかかる人は一定数います。信じられませんが、事実です。
答えは一つではありません。勉強したあとにもう一度考えてみてください。