不労所得と投資は切っても切れない関係です。
不労とは「労働をしない」訳ですから、何かしらの収入が必要になります。
昭和の時代であれば、郵便貯金をしておけば年利7.0%で利息が付いていました。3500万円預ければ、年に245万円得られる計算です。
リスクの在る投資などしなくても貯金で十分生活ができました。ところが今の利息0.005%。雀の涙くらいしかありません。
245万円得るには4億9000万円必要です。サラリーマンに貯められる金額ではありません。
にもかかわらず、貯金至上主義は日本人の心に根付いており、せっせと貯金に励んでいます。
そして世界一の貯金額は年々増加しています。低金利の銀行に預けても全く意味がありません。
引用:Yahooニュース『半世紀以上にわたる貯蓄額や年収、貯蓄年収比の動向をさぐる(2019年時点最新版)』
これはアーリーリタイアを考えていないサラリーマンも同様です。貯金を続けているだけでは老後資金が枯渇してしまいます。サラリーマンこそ投資が必要なのです。
何に投資すべきか
有名な著書『金持ち父さん貧乏父さん』では、お金を生み出すものを「資産」、お金を奪っていくものを「負債」と定義しています。
そして資産を生み出す為の支出を「投資」と定義しています。つまり資産を手に入れることが投資です。
具体的には以下のような資産があります。
このラインナップで私がやれそうなのは「株」と判断しました。
理由は不動産はコネと目利きが必要、権利は才能が必要でどちらも私には無いと思ったからです。自分に合った投資をしていくことが成功の秘訣です。
債権はリターンが少なく不労所得としては向きません。
そして目標額は1億円。とてつもない目標に思えるでしょうが、3%リターンで240万円(税抜き300万円)。月換算で20万円となります。生活費としては妥当な金額と言えます。
20万で生活するには節約も必要となりますが、その話はまた別の記事にします。
どの企業の株を買うか
株式も企業単体や投資信託など様々な形態があります。
いずれにしても不労所得として求められるのは、長期的に安定して配当が得られることです。
具体的には
・物価以上に増配する
・不況でも減配しない
簡単にいうと連続増配株に投資をすれば、不労所得を得られることになります。
安定度を図るには過去の実績(25年程度)を調べればわかりますが、残念ながら日本には「花王」の1社しかありません。
対してアメリカには、25年以上の連続増配を続ける企業が山程あります。さすが資本主義の国ですね。
順位 | ティッカー | 会社名 | 連続増配 年数 |
年間配当 (米ドル) |
配当利回り (%) |
株価(ドル) (2019/11/15) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | AWR | アメリカン・ ステイツ・ウォーター |
65 | 1.22 | 1.45 | 84.04 |
2 | DOV | ドーバー | 64 | 1.96 | 1.79 | 109.47 |
3 | NWN | ノースウェスト・ ナチュラル・ガス |
64 | 1.91 | 2.92 | 65.39 |
4 | GPC | ジェニュイン・ パーツ |
63 | 3.05 | 2.91 | 104.83 |
5 | PG | プロクター・ アンド・ギャンブル |
63 | 2.98 | 2.41 | 120.54 |
6 | PH | パーカー・ハニフィン | 63 | 3.52 | 1.79 | 196.65 |
7 | EMR | エマーソン・ エレクトリック |
62 | 1.96 | 2.67 | 73.53 |
8 | MMM | スリーエム | 61 | 5.76 | 3.35 | 171.88 |
9 | CINF | シンシナティ・ フィナンシャル |
59 | 2.24 | 2.09 | 107.10 |
10 | JNJ | ジョンソン・ エンド・ジョンソン |
57 | 3.80 | 2.82 | 134.94 |
10 | KO | コカ・コーラ | 57 | 1.60 | 3.04 | 52.67 |
10 | LOW | ロウズ・ カンパニーズ |
57 | 2.20 | 1.90 | 115.52 |
ランク10位でも57年増配という驚異の水準です。
これらの企業からセクター(業種)を分散して投資することで、リスクを下げた投資ができるはずです。
また得られた配当をできるだけ再投資することで、資産増加を加速できます。
まとめ
不労所得を得るには投資で資産を築く必要があります。
私にとって資産は株が最適で、連続増配企業に投資することで資産を得られる。
また配当を再投資することで、より早くアーリーリタイアに達することができます。