先日の記事でお伝えしましたが、TOBになった『NTTドコモ株』を売却しました。
その資金で、何を買ったのかを報告したいと思います。
候補としては『KDDI』『沖縄セルラー電話』『日本電信電話(NTT)』の3つに絞っていました。
どれも財務状況は素晴らしく、甲乙つけがたいものです。
しかし、資金も大きくはないので、分散するのは避けたいと思いました。
結論からいうと、
日本電信電話(NTT)
を購入しました。
(資金移動の都合で2回に分けて購入)
今回はNTTを買った理由などを説明したいと思います。
決めた経緯
なぜNTTなのか?
ドコモ子会社化で、これまでなかったNTTグループで「横の連携」が出来るようになりました。
特に注目されるのが「NTTコミュニケーションズ」「NTT東日本/西日本」です。
これらのグループ企業とNTTドコモが連携することで、シナジー効果を生み出すことができます。
簡単に言いますと、以下の3点に魅力を感じたからです。
・法人顧客の開拓
・固定回線とのコラボレーション
・NTT法の緩和(があるかも)
法人顧客の開拓
NTTコミュニケーションズは法人顧客を多く抱えています。
一方でNTTドコモは法人が弱いと言われていました。これまで行えなかったNTTコミュニケーションズとの連携で、法人向けの移動体通信事業を拡大していけるはず。
固定回線とのコラボレーション
KDDIやソフトバンクでは当たり前に行われていますが、これまでNTT東日本/西日本とNTTドコモのコラボレーションは行えませんでした。
今回の完全子会社化で、固定回線とのコラボが実現し、他社に並ぶサービスが行えるものと考えます。
NTT法の緩和(があるかも)
NTTには、他社にはないインフラを担う責任が「NTT法」で定められており、不採算回線も維持しなければなりません。(JALみたいですね)
NTTが成長していくには、NTT法の緩和が必須と考えており、先のNTTドコモ社長の更迭もその布石ではないかと考えます。(値下げとの引き換え?)
以上のような理由と憶測で、NTTは『買い』と判断しました。
もちろん、私の勝手な予測に基づくものなので、ぜんぜん違う結果になる可能性はあります。
ただし、投資家は常に先を予測して動くものなので、外れたとしても、それは私の予想が甘かったということです。
最後に
NTTドコモの子会社化は青天の霹靂でした。
しかし、長期投資をしていれば、何度かこんな場面に出くわすでしょう。
今回の件は、私にとって良い経験となりました。
はたして、私の下した判断は正しかったのか?
答えが出るのは数年先でしょうが、気長に見守って行きたいと思います。