ドコモが新料金プラン「ahamo」を発表しました。
ドコモの値下げは予想していましたが、まさか自己ブランドで2980円を打ち出すとは思っていませんでした。
- 月額2980円で20GB
- データ容量を使い切っても1Mbps
- 海外82の国や地域で追加料金なしで利用可
- 1回あたり5分以内の通話がし放題
さすが準国営企業。総務省のご意向に従った素晴らしいプランです。
武田大臣も、これならば文句のつけようがないでしょう!
さて、消費者からすればウェルカムなこのプランですが、戦々恐々としているは楽天でしょう。
『2980円使い放題プラン』でインパクトを与えたものの、ドコモに同価格で出されてはお手上げです。
楽天はオワコンなのか?
楽天は1.7Ghz帯のみ
楽天はプラチナバンド(800MHz)を持っていません。
つまり、繋がりやすさでは大手3キャリアには遠く及ばないのです。
その弱点をカバーするための2980円だったのですが、並ばれてしまうと楽天を選ぶ意味がなくなってしまいます。
容量無制限が唯一のアドバンテージですが、楽天エリア(基地局)が増えない現状ではあまり活かせていません。
これは楽天の携帯ビジネスすら危ぶまれる危機です。
他の2社(AU、ソフトバンク)も追従して来るでしょうから、それに対抗するだけの価格見直しが迫られます。
既存プランも見直し中
20GBプランだけでも十分インパクトがあるのですが、ドコモは既存プランについても見直しを検討中とのこと。(12月中に発表予定)
こちらが値下げされれば、MVNOの息の根がとまってしまいます。
よって、3Gで1980円程度が落とし所でしょうか。
さいごに
NTT株主としては、携帯業界をリードしていただくのは歓迎ですが、収益がしっかりと確保できる形でお願いしたいです。
今回のプランは当初サブブランドでお茶を濁したかったんでしょうが、総務大臣から釘を差されたのでメインブランドでの展開となったんでしょう。
今後、20GBプランだけでなく既存のプランまでも見直しとなると、大きく収益を損ねる可能性が高いです。
単発での値下げではなく、光回線とのコラボなど、収益確保できる手段を期待します。