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銀行はお金を生み出せる

先日Youtubeを見ていたら、「世の中にある紙幣の数は決まってるんだから、動かさないと経済が上向きにならない」と言っている方がおられました。
これを聞いて「日本人のマネーリテラシーはまだまだ」と感じてしまいました。


別に、このYoutuberを貶(けな)したいわけではなく、学校教育でお金の勉強をしていなければ、仕方がないと思います。

偉そうに言っている私も大したことないのですが・・。

 

お金は発行された紙幣だけではない

 

紙幣を発行できるのは日本銀行だけです。
だから世の中にあるお金は日銀発行の紙幣+硬貨だけだと思いがちです。
しかし、これは間違っています。

実は銀行もお金を作り出せるのです。
「えっ、それって違法じゃないの?」と思いませんか。
これが銀行の役割であり仕組みです。もちろん違法ではありません。

彼らがやることは、ただ口座に金額を書き込むだけです。

 

銀行の仕組み

 

銀行の仕組みを、わかりやすいように例で解説します。

【例】

・Aさんが銀行に1000万円預ける
・Bさんが開業資金として銀行から500万円融資を受ける

お金が発行された紙幣だけの場合

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Bさんに融資するには、Aさんから預かった1000万円の内500万円を貸し出すことになります。Aさんは口座に500万円しか残りません。

Bさんが返済を終えないと、Aさんの口座は1000万円に戻りません。

これはおかしいですよね?

銀行がお金を生み出せる場合(実際はこうです)

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銀行はBさんの口座に書き込むだけなので、Aさんの口座は減っていません。

1000+500万円は引き出し可能なお金です。
この時点で口座には500万円のお金が作り出されたことになります。

ただし無尽蔵にやってしまうと、一斉に引き出された時に破産してしまいます。

どの程度生み出すかは銀行が調整しています。

まとめ

お金は銀行から借りた時点で生まれます。


これを繰り返すことで、日本銀行が発行した以上のお金が世の中に流通します。

ちなみに、2019年末の日銀調べでは、

現金紙幣 113兆円
銀行預金 1167兆円
出典:日本銀行HP主要統計データ

 となっています。現金に比べ10倍のお金が世の中に流れていることになります。(使わないのに借金する人はたぶん居ないでしょう)


経済を回すには、個人が消費に使うのはもちろんですが、設備投資などで融資を受けることの方が効果が大きいことがわかります。


企業が積極的に設備投資をしていけば、デフレ脱却も早いでしょうね。

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