シリーズ成長株の銘柄分析。
不労所得に必要な定期収入を得るため、気になる株式を分析していきます。
日本たばこ産業【2914】の株価を分析。そして今後の見通しを予想していきます。
どんな企業?
言わずと知れた、たばご会社です。
たばこが9割を占めていますが、近年たばこ需要が減少していく中で、新しい産業を模索しています。
たばこ以外には医療事業・加工食品事業があります。
現在の株価
出典:Yahooファイナンス
約2000円。一応底は打ったように見えますが、コロナの影響でどうなるかは未知数です。
ただ割安であることは確かです。
引きこもり需要で伸びることに期待しましょう。
売上高
売上の9割がたばこです。
医療事業は少しづつ伸びていますが、たばこからシフトできるような売上ではありませんね。
たばこも海外事業がメインで国内は厳しい状態です。
営業利益
はっきり言って冴えない数字です。ここ3年ほどは減少傾向です。為替の影響がなければ0.6%増らしいですが、それでも低い数字です。
たばこ需要の減少と共に売上も落ちてしまっているのですが、経費削減が上手くいっていないようです。(やっていなのかも)
医療事業に期待するしかないのでしょうか?
ROE(株主資本利益率)の推移
10%を超えれば優良企業と言われています。日本たばこはクリアしていますね。
たばこは独占販売できるので、収益が上げやすい。10%越えは当然でしょう。
売上減がそのまま載ってきている形です。
EPS(1株利益)の推移
利益が減っているので、当たり前ですがEPSも減少傾向です。
現状では売上増は難しいので、ぜひ経費を見直してほしいです。
できれば自社株買いもやってもらいたい。
配当の推移
16年連続増配を続けています。2020年度予想は現状維持なので、連続増配は途切れそうです。
配当性向の推移
EPSが減少しているのに増配しているお陰で配当性向は年々高まっています。
2020年度予想は90%です。利益を配当で使ってしまう感じです。
大株主である財務省への忖度なのでしょうね。
所感
近年減収減益が続いています。有効な対策も打ち出せておらず、経営には疑問があります。
2020年経営計画で配当性向を90%まで上げると宣言しており、危険な水準です。
こんな数字を平気で出してくるあたり、お役所気質が伺えます。
100%を超えれば、貯蓄からの持ち出しが発生し、いずれは減配になります。
2020年度の結果を見なければ、私は買えませんね。